10月に読んだ本

10月になってから9月分の感想を書き足したら、月毎の集計に出てこなかったよ。
とりあえず、追加しておく。
  
9月に読んだ本の追加
 ホテルジューシー(9月20日)
 ふしぎなキリスト教(9月25日)
  
ただ、10月は少ないね。何やってたのだろう?
  
10月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:701ページ
ナイス数:28ナイス



白骨の語り部 - 作家六波羅一輝の推理 (中公文庫)白骨の語り部 - 作家六波羅一輝の推理 (中公文庫)
鯨センセの長編推理小説。真っ直ぐな伝承推理小説で、オハシラサマの謎解きは良かった。ただ、プロットと細かいやり取りは良くできているのだが、ちょっと文章の密度が薄く物足りない。また、いくつかの伏線がほったらかしな気がして、置いてけぼり感が残ってしまった。すぅ〜っと読めて、爽快感もあるので、いい小説なのだが、ちょっと期待値を高くし過ぎた気もする。
読了日:10月10日 著者:鯨 統一郎


社会は絶えず夢を見ている社会は絶えず夢を見ている
読了日:10月06日 著者:大澤 真幸



2011年10月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

9月に読んだ本

なぜかやることが盛り沢山の9月だった。
そのせいで、感想が書けずにそのままの本が。
 メモ:「社会は絶えず夢を見ている」「ふしぎなキリスト教

9月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:992ページ
ナイス数:38ナイス



サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)
沖縄・石垣〜西表でのサバイバルチックな晴れやか生活が、これまでのほの暗い東京生活から開放されたようで清々しい。何でも分けてくれる島の人々、生き生きとする父親に楽しそうな母親、島の生活は一種のユートピアなのだろう。その後のリゾート開発業者とのドンパチは、派手なシーンで画になりやすいのだろう(実際映画化されている)が、違う落とし方が見たかったな、と思ってしまった。
読了日:09月12日 著者:奥田 英朗


サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)
元過激派の働かない父親、歳の離れた姉、優しい母親、うっとうしい妹、東京の下町、商店街の友達、不良な友達、怖い中学生、なんだか細かい断片だけが残っている。緩やかに始まり、怒涛のように流れ始めた物語りが、不安と期待を持ちつつ沖縄へ飛翔する。主人公は、小学生にしては幼さが少ない気がするのが、ちょっとなのだが、場面が想像される描写がとてもよい。
読了日:09月10日 著者:奥田 英朗


さよなら妖精 (創元推理文庫)さよなら妖精 (創元推理文庫)
日常の謎という分類としては、ユーゴは重い。読んだ後、今更ながらユーゴの近代史を確認して唖然とした。ラストシーンも含めて余韻が残りすぎるのが難点だが、いいお話です。少ししたら、もう一度読んでみたい。
読了日:09月06日 著者:米澤 穂信

2011年9月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

8月に読んだ本

たぶん何か忘れてる。
ちょっと確認せねば。
  
今年は夏の暑さよりも、涼しさを楽しめた気がする。
暑いときはボーっとやり過ごし、涼しい時間帯にちょっとだけ動くのが、夏のすごし方だと改めて思った。
  
8月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:545ページ
ナイス数:32ナイス



つぎはぎ仏教入門つぎはぎ仏教入門
日本の仏教が釈迦が説いた初期仏教から大きくかけ離れていることを強い調子で問いかける。純金が数%しか含まれていない金は、イミテーションではないかと。確かに、釈迦の教えからかけ離れた仏教を一つの宗教と称するのはかなり無茶だという気がしてくる。著者としては、仏教者は仏教の精神を伝達する役目を担ってはどうかとの説も展開する。また、釈迦が説いた仏教は、現代の経済活動と全く相容れないという弱点があるとも説く。それでは仏教は宗教としてではなく、哲学や規範としての役割しか果たせないのではないのだろうか?
読了日:08月10日 著者:呉 智英


風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)
表題作を含む6編からなる短編集。直木賞受賞作だが最高傑作というより入門書として読むのが良さそう。どの主人公のお話も最初から引き込まれて、最後には主人公と一緒に少し前向きになれるお話ばかり。人生のほんのちょっとした、しかし、だからこそ本人にとっては大きな転機に対して、劇的な出来事が起きるのではなく、自分の中に強さや弱さを再発見することによって、本人にとっては重要なことに気づく、そして、そんな過程を通して読み手も小さな勇気や思いを受け取ることができる。そんなお話。確かに入門書としては最適な1冊でした。
読了日:08月07日 著者:森 絵都

読書メーター

風に舞い上がるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)

  
読書メーターにも書いたけれど、文字数調整が必要だったので、調整前の文に追加した文も載せておくことに。
  

続きを読む

7月に読んだ本

最近では、ちょっと多いか。
感想でもかいてるけど「風が強く吹いている」は面白かった。確かにファンタジーではあるけれど、それでも、それだからこそ面白い。
  
7月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2072ページ
ナイス数:28ナイス



A3【エー・スリー】A3【エー・スリー】
森さんと言えば『A』の人なのだけど、私は『スプーン』が一番好きで、『A』関連はまぁいいかと思っていた。正直に言うと、避けてきた。なんだけど、HP上のコラムを見てようやく気持ちが動いた。で、感想なのだけど、あれから15年、この本の時勢から5年、ぞっとする、時が止まってる、何も動いていない。怖くてフタをしたまま、誰も開けれなかった、そしてフタをしたことも忘れてしまった。まずは忘れないでいよう、そして小さな声でも「ちょっと変じゃない。」と言ってみよう。
読了日:07月31日 著者:森 達也


日本史はこんなに面白い (文春文庫)日本史はこんなに面白い (文春文庫)
雑誌を読んでるようにさくっと読める対談集。「過去に学ぼう」とか、「昔の人は凄かった」といった、歴史を語る語る堅苦しさや微塵は全くなく、今も昔も、人はそんなに変わってないなっていう、どうにも軟派な感じ。そんなこんなで、やっぱり、歴史から学ぶことは数多く、なにより面白い。
読了日:07月31日 著者:半藤 一利


純米酒を極める (知恵の森文庫)純米酒を極める (知恵の森文庫)
著者の上原先生は酒造技術指導の第一人者、酒造界の生き字引と言われるお方。これまで酒造関係者向けに技術論を書いてきたが、どうにも思うにままならんと言うことで、消費者に正しい日本酒の認識を持ってもらおうと思って書いた本。いわば指導の書、なのでちょっとお説教くさいが、長年現場に近いところで苦労された方だけに、しっかりとした味わいがある。癖がありすぎるほどだが、嫌味がなくキレがよい。私は生酒の華やかな味も好きだけれど、読んだ後はスイスイ飲める純米が飲みたくなる。まさに、「酒は純米、燗ならなお良し。」に尽きる。
読了日:07月19日 著者:上原 浩


風が強く吹いている (新潮文庫)風が強く吹いている (新潮文庫)
ここ最近読んだなかでは抜群に面白いお話でした。物語りの設定や登場人物、語りたいテーマや文体など、小説として必要な要素は色々あるのだが、どれだけ読者を惹きつけるかが最も重要だと言うことを、改めて気づかされた。少し謎めいたプロローグから、青竹荘の面々との出会い、そして箱根駅伝を目指すことになるくだり、いくらなんでもなマンガ的展開なのに、徐々に引き込まれてしまう。そして、クライマックスの箱根駅伝のシーンでは映画でも見ているような入り込みよう。細かいことを気にせず楽しく読めるっていい。いやー、ホントに面白かった。
読了日:07月09日 著者:三浦 しをん


新・日本の七不思議 (創元推理文庫)新・日本の七不思議 (創元推理文庫)
邪馬台国はどこですか?』の続編。前作と比べると題材のスケールや有名度合い、自説の切れ味が落ちたかな?と思う。そのため、前作より先に読むことはお勧めできない。ただ、続き物として読む分には、邪馬台国や本能寺の不思議はまずまずおもしろいし、何より六郎と静の関係の変化が興味深い(京都で一体何があったのだろう?)。最後の真珠湾攻撃の不思議では、簡単な事実関係を追いながら、戦争を行う人間に対する強烈な批判が単純な論理で展開されており、一種の爽快感があった。
読了日:07月06日 著者:鯨 統一郎

読書メーター

6月に読んだ本

文庫をチョコチョコと。
  
小説は読みやすくてよい。
坂木司の引きこもり探偵シリーズが面白かった。解説・あとがきで天藤真の「遠きに目ありて」が触れられていて、「遠きに目ありて」が好きな身としては少し嬉しかったりして。
  
他に、重い本も少しづつ読み進めているけれど、内容のせいか、私の集中力不足なのか、一向に読み終わらない。ふぅ。
  
6月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:885ページ


  
大阪ことば学 (講談社文庫)大阪ことば学 (講談社文庫)
大阪のことばとその背後にある大阪の文化についての考察本。ちょっと褒めすぎのきらいはあるけれど、興味深い。
読了日:06月25日 著者:尾上 圭介

  
ラットマン (光文社文庫)ラットマン (光文社文庫)
初の道尾作品。幼い頃に遭遇した姉の事故死、現在進行形で進行する自身の問題、そしてまた事故が!過去と現在で起きた二つの事件の真相とは!!つい引き込まれてしまう展開とどんでん返し、売れっ子作家なのはよく分かった期待以上の1冊だった。ただ、なにかもう一つ奥行きが足りない、なにかそんな気がしてしまう。これだけ良くできた小説にそれ以上を求めるのは単なる我が儘だとは思うのだけど。
読了日:06月12日 著者:道尾 秀介

  
仔羊の巣 (創元推理文庫)仔羊の巣 (創元推理文庫)
もう全然推理小説じゃない。謎も謎解きも無理やりな感じがしてしまう。 ただ、前作からの続きで読む分には、結構心地良い。またしても増えてゆくも登場人物、にぎやかになっていく周囲に比べ、ほんとに少しづつしか成長しない鳥井。 とはいえやはり捉えどころのない小説だ。 各登場人物の謎の物語であり、鳥井と坂木、二人の主人公の成長を見守る物語でもあるのだが、つい現実の社会に思いを巡らせてしまう、ちょっと変わった小説だと思う。
読了日:06月03日 著者:坂木 司

読書メーター

高野寛さんのライブ

6月2日に高野寛さんのライブに行ってきた。
場所は、名古屋今池の得三(Tokuzo)、今池って飲み屋も多くていい感じに騒がしいところだった。
  

 青い建物の手前の入り口を入って2階
  
前回は大阪にいるときだったので、5年ぶりぐらい。
ほぼ知っている曲ということもあっけど、相変わらずの切れのあるギターとやさしい歌声が心地よかった。
  
古い曲から最新アルバム「Kameleon pop」(カメレオン・ポップ)からのものまで盛りだくさん。
私の一番のお気に入り『相変わらずさ』をちょっと歌詞を変えたライブバージョンで聴けたのが嬉しかった。
  
時節がら、東日本震災や東京の現状についてのMCもあったが、
「公演をしているうちに、言葉で話すよりも、歌で表現したいと思うようになった」
と言っておられ、そういう考えの向け方はとても好ましく思った。
ただ、『アトムの夢』(http://listen.jp/store/artword_1006960_32788.htm)は、今聞くと少しストレート過ぎて、辛い気持ちになってしまった。
あまい夢を見ていたというのは、その通りだけにかなりグッとくる。
  
ライブ後は、会場販売CDを買えばサインを貰らえるということで、
サインをゲットし、ついでに握手まで、楽しいひと時でした。
  

 ライブ後のステージ
  
7/1(金)に大阪でバンド形式のライブがあるので、行こうかどうかちょっと思案中。